ロレアルパリのスローガンを創造した天才のドキュメンタリー
Ilon Spechtが世に送り出し、社会に永遠の影響をもたらした4つの言葉からなるスローガンは、ロレアル パリが女性のエンパワーメントに尽力する、まさにその原点です。
ロレアル パリ グローバル ブランドプレジデント、Delphine Viguier-Hovasse
彼女の思いは、ロレアル パリの『あなたにはその価値がある（Worth It）』というブランドの哲学を支え、女性エンパワーメント活動を世界規模で推し進める原動力となっています。
あの象徴的な言葉。
その裏側には、ある女性の知られざる物語が隠されています。
『Ilon Specht、最期の言葉』は、知られざる広告の天才が残した、ある人生最期の記録です。彼女が1971年に生み出したロレアル パリの象徴的なスローガン「Because I’m Worth It（私にはその価値があるから）」は、わずか4つの言葉ながら、女性の価値を肯定する力強いメッセージとして、あらゆる逆境を乗り越え、広告業界を永遠に変えました。本作は、2度のアカデミー賞®受賞監督Ben Proudfootが、Ilonに捧げる追悼作品です。彼女はMcCann社のコピーライターとして、時代の常識に果敢に挑み、これまでのどの化粧品会社も広告人も踏み入れたことのない領域へ、斬新な手法で足を踏み入れました。広告界での第一歩から、この業界で女性として直面した困難、そして女性のエンパワーメントのための絶え間ない闘いまで――2024年4月に逝去したIlonが、力強く感動的な最期のスピーチをこの短編ドキュメンタリーで披露しています。
今日、彼女のビジョンと遺志は、McCan社の次世代クリエイターたちを鼓舞し続け、世界中の女性たちが自身の価値を信じられるようエンパワーすることで、ロレアル パリの精神を守り続けています。Ilonの比類なき才能は、ロレアル パリのミッションの礎を築いただけでなく、女性たちが自分自身の「美の基準」を確立するきっかけとなる、世界的なムーブメントをも巻き起こしました。史上最も長く使われ、40カ国語に翻訳されたこのフレーズは、今や世界ナンバーワンの美容ブランドの代名詞となり、世界中の女性たちを団結させ、勇気づけ続けています。
「I'M WORTH ITー私にはその価値がある」
ブランドのプレフェランス（Préférence）・ヘアカラーのために生み出されたこの力強いメッセージは、広告史上初めて女性の自己肯定感を真正面から訴えかけたものでした。Ilonの大胆な発想は、女性がカメラに向かって直接語りかけるという、それまでどの広告でも見られなかった手法を取り入れ、そのメッセージは人々の心に深く、そして広く響き渡りました。
ブランドを象徴するフレーズ
「私が特に感銘を受けたのは、Ilonが生み出した象徴的なスローガン『Because You're Worth It（あなたにはその価値があるから）』が、単なる巧みな宣伝文句や上辺だけの言葉ではなかったという点です。それは、Ilonという人物の深い人間性を映し出すものでした。
Ben Proudfoot、2度のアカデミー賞®受賞監督
この言葉が今や私たちの文化に深く根付いていることが、何より喜ばしいのです。私たちが制作したこの映画は、その言葉の奥に隠された、より深い物語を解き明かします。それは、私自身がそうであったように、観る人を驚かせ、感動させ、そして最終的には、その心に問いかけるものとなるでしょう。」
「Because I'm Worth It」を紡いだ女性：Ilon Specht
1943年に生まれたIlon Spechtは、男性優位の広告業界で「ガラスの天井」を打ち破ったアメリカ人コピーライターです。カリフォルニアの大学を中退した彼女は、広告業界でその才能を存分に発揮し、ロレアル パリが「すべての女性をエンパワーメントする」というコミットメントを掲げる上で、多大な貢献をしました。
1971年、マッキャン広告代理店に勤務していたIlon Spechtは、単なるスローガンに留まらない、あるフレーズを生み出しました。それが「Because I'm Worth It（私にはその価値があるから）」です。このメッセージは、女性解放運動の合言葉となり、広告史上初めて女性の自己肯定感を真正面から訴えかけるものとなりました。そして、あらゆる年齢や背景を持つ女性たちが、自身の美を受け入れ、その価値を堂々と主張するよう鼓舞したのです。
このわずか4つの言葉は、50年以上にわたりロレアル パリの日々のミッションを形作り、広告業界の常識を永遠に変え続けました。